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噴霧器・散粒機・散粉機の違いとは?噴霧器・散粒機・散粉機の選び方やおすすめの商品を紹介

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散布機はその名の通り散布するための道具で、噴霧器散粒機散粉機があります。これらは用途に応じて、農業、園芸、家庭用清掃、消毒、土木、工業、防災など様々な分野で利用されています。

インターネットショッピングサイトやホームセンターなどでも、かなりの種類があってどれを選べばいいのかわからなくて迷われる方も多いと思います。

除草剤の散布に使いたいけど、どれを買えばいいのかわからない

肥料の散布にはどれがおすすめ?

融雪剤を撒きたいけど、どれが使えるの?

このようなお悩みをお持ちの方は、この記事を最後まで読んでいただければ散布機の種類や用途が分かる内容となっているので、迷っている方はぜひ差ご参考ください。

目次

散布機(噴霧器、散粉機、散粒器)の種類と違い

散布機は液体や粉末などの物質を均等に広範囲に散布するための道具の総称で、散布する物質によって噴霧器散粉機散粒機の3つに分けられます。それぞれ特徴と用途にはいくつかの違いがあります。

ここでは噴霧器、散粉機、散粒機の違いや種類について解説します。

噴霧器、散粉機、散粒機の違い

噴霧器は、液体を微細な霧状にして噴射するために使用されます。主に液体の除草剤や農薬(殺虫剤、殺菌剤、液肥)などを、広範囲に均一に散布するのに適しています。

散粉機散粒機は、粉末や粒状の物質を均一に散布するために使用されます。主に種子、粉末状の農薬や肥料、粒状の除草剤などを散布するのに適しています。

噴霧器の種類

手動式霧吹き、ハンドスプレー

トリガーを握って液体を噴霧するタイプで、一番小容量で手軽なタイプ

蓄圧式噴霧器

小容量タイプから大容量タイプまであり、ポンプを操作して圧力をかけ液体を噴霧するタイプ

電動噴霧器

小容量タイプから大容量タイプまであり、電動ポンプを搭載し電力で液体を噴霧するタイプ

エンジン式動噴

大容量タイプのみで、プロユーザー向け

散粉機・散粒機の種類

散粉機

手動式動力式があり、どちらも主に畑や園芸地、果樹園などに肥料や農薬を効率よく均等に散布する際に使用されます。

散粒機

手動式動力式があり、どちらも粒状の除草剤や農薬、肥料、種子を均等に撒く際に使用されます。

噴霧器と散布機、散粒器は、農業や庭園、公共の緑地、道路や土地の管理などで使用されており、
どちらも効率的に「ムラなく均一に散布できる」「ムラなく均一に撒ける」ことが最大の特徴です。
規模や使用目的に合ったものを選ぶことで、効果を最大限に発揮できますよ。

噴霧器の種類別特徴とおすすめユーザー、選び方のコツ

上述で噴霧器の種類について簡単にふれましたが、ここではより詳しい特徴と、どのような用途におすすめなのか、おおよその導入コストも含め選ぶ際のポイントを解説します。

比較しやすいように、最後で表にまとめてあります。

窓際やベランダ、室内で育てている植物、鉢物などへの散布に最適!

手動式霧吹き(ハンドスプレー)は、500ml~1L程度のタンク容量になります。

毎日の花への水やりや液体肥料の散布などにおすすめです。

噴霧するたびにトリガーを握らなければならないため、広範囲への散布には不向きとなります。

コストを抑えたい方や初めて使う方の入門機におすすめ!

蓄圧式噴霧器は、1L~10L程度までタンク容量が充実しています。
片手で持って散布できる1L~2L容量のものは、家庭園芸やガーデニングでの殺虫剤や殺菌剤の散布に最適です。

3L~5L容量のものになると、肩掛けタイプが一般的で、家庭の庭や駐車場回りの除草剤散布や、家庭菜園~小規模農業での殺虫剤や殺菌剤の散布におすすめです。

10L容量になると肩掛けでは重くなるため、背負って作業ができる背負噴霧器が主流となります。広範囲の作業や中規模以上の園芸・農業作業で使用されます。

メリット価格が手頃なのでどなたでも導入しやすい点です。デメリット圧力が低下する度に手動でピストンを操作しポンプに圧力を蓄える必要があるため、手間と労力がかかる点です。

使用頻度が多い方や効率的に作業を行い方に最適!

電動噴霧器は、乾電池式のものとバッテリーパックを搭載した充電式のタイプがあります。

乾電池式のタイプはタンク容量が2L~5L程度で、家庭園芸やガーデニングで殺虫剤・殺菌剤の散布、家の周りや駐車場の除草剤散布に最適です。

充電式タイプはタンク容量も10L~15Lと大容量で、農家の方であれば畑で殺虫剤や殺菌剤などの農薬散布、庭園・緑地管理・太陽光パネル回りの除草剤散布などに適しています。

電動なので、ボタンを押すだけですぐに散布できます。また蓄圧式のように途中で圧が弱まることも無いので、連続して散布ができ効率的に作業を行えます。

メリットボタンを押すだけですぐに使用可能で、作業途中に蓄圧する必要がなく連続散布ができるのでとても使い勝手が良いことです。
デメリットは、容量によって変わりますが導入コストに数千円~2万円程度必要で、電池交換や充電などのランニングコストもかかることです。

プロ農家や専門業者向けならエンジン式が圧倒的にパワフル!

エンジン式動噴は、タンク容量が10L~20Lと大容量で、動力がエンジンのため非常にパワフル。
広範囲への散布作業を必要とするプロの農家や業者向けです。

エンジン機械のため導入コストも4万~10万円と高額で、燃料やオイルなどのランニングコストの他、メンテナンスも必要となるため専門知識も必要になります。

一般ユーザーではここまでの性能を必要とする用途は無いと思いますが、参考までに紹介しました。

以上が、噴霧器の主な特徴とメリット・デメリットになります。

種類おすすめユーザー価格帯使い勝手
手動式霧吹き
ハンドスプレー
室内で植物を育てている方
鉢物やプランターで栽培されている方
数百円程度
蓄圧式噴霧器家庭菜園やガーデニングでの薬剤散布
除草剤散布であれば、散布面積が20坪程度までの方
初めて噴霧器を使う方やコストを抑えたい方
数百円~1万円
電動噴霧器家庭菜園~小・中規模農家
作業性と省力化を重視する方
3千円~2万円
エンジン式動噴プロの農家、専門業者4万円~10万円×

手動式の霧吹きやハンドスプレーは用途がかなり限定されるので省きますが、なるべくコストをかけたくないという方や噴霧器を初めて使うという方は、まずは蓄圧式で始めると良いでしょう

頻繁に噴霧器を使用される方は、途中作業を中断し蓄圧する手間・ストレス・労力を考慮すると、導入コストが高くても電動式をおすすめします。

散粉機・散粒器の種類別特徴とおすすめユーザー、選び方のコツ

液体を散布する場合は噴霧器を使用すればよいのですが、肥料や種、除草剤など粒状のものを撒く際や、殺虫剤や殺菌剤などの粉状の農薬を撒く際などに必要となる器具散粉機・散粒機になります。

ここからは上述の噴霧器と同じように、散粉機と散粒機について解説していきます。

こちらも比較しやすいように、最後に表にまとめてあります。

手動式散粉機・散粒機

手動式散粉機・散粒機の主な用途は、粉状の肥料や農薬、粒状の肥料や農薬、除草剤などを散布する際に使用します。
どちらもハンドルを回しながら撒くタイプと、ノズルや噴口を下側に傾けることでそのまま撒くタイプがあります。

ハンドルを回して撒くタイプ

ハンドルを回して撒くタイプは、散粉機・散粒機の中で定番のタイプになります。
タンク容量もいろいろあって、1L以下の小さいものから10L以上の大容量のものまであります。
タンク容量によって価格は変わってきますが、おおよそ5千円~1万円程度です。

ハンドルを回すとタンク内の撹拌プレートが回転し、タンク内からノズルに粉や粒が送られて外に散布されるというとてもシンプルな構造となっています。

メリットは、手動なので電源や燃料などが不要。導入コストのみでランニングコストがかかりません。
また構造がシンプルなので、メンテナンスも容易です。

デメリットは、手でハンドルを回しながら散布する人力作業となるので、広範囲への散布の場合、労力と時間がかかってしまいます。またハンドルを回す速度によって吐出量が変わるため、手動の場合、一定の速度で回して均一に撒くことが難しい点です。

傾けてそのまま撒くタイプ

そのまま撒くタイプには、ノズルのあたりに流量を調節する目盛ダイヤルが付いているものと付いていないものがあります。

調整ダイヤルが付いているものは、タンク容量が大きいタイプ(10L以上)がほとんどです。

調整ダイヤルが付いていないものは、基本的にタンク容量が小さく、片手で持って撒ける1~2L容量のハンディータイプになります。タンクを傾けてノズルや噴口を下に向けるとそのまま撒けます。

どちらも肥料や土壌消毒用農薬の殺菌剤、除草剤を撒く際に使用されることが多いです。

導入コストは小容量のものは数千円程度、大容量のものは2万円程度になります。
ダイヤル付きのタイプは撒く際の粉の流量を調整できますが、ダイヤルが付いていない
小容量タイプのものは、撒く際に一気に粉が出てしまうことがあるので注意が必要です。

調整ダイヤルが付いているタイプはプロの農家や専門業者向けなので、家庭園芸やガーデニング・一般ユーザーには、ハンディータイプがおすすめです。

電動式(乾電池)散粒機

散粒機のみになりますが、電動タイプ(乾電池式)もあります。
メリットは、吐出量が一定なので均一に撒きやすく、ハンドルを回す作業も不要で労力負担の軽減にもなります。
デメリットは、導入コストが1万円台後半~4万円と高めで、さらに電池のランニングコストも発生することです。
以下のような方は導入を検討する価値はあると思います。

  • 使用頻度が多い
  • 散布面積が広い
  • コストよりも効率や作業性を重視

動力散布機

動力式は動力散布機と呼ばれ、粉状と粒状の両方が散布できます
用途は手動式と同様、主に粉状や粒状の肥料や農薬を散布する際に使用します。

エンジン式動力散布機は、タンク容量が20L以上の大容量のものが主流で、非常にパワフル
広範囲への散布作業を必要とするプロの農家や業者向けです。

一般ユーザーはほぼ使用することはないと思いますが、導入コストは10万円以上とかなり高額で、燃料やオイルなどのランニングコストの他、メンテナンスも必要となるため専門知識も必要になります。

以上が、散粉機・散粒機の主な特徴とメリット・デメリットになります。

種類おすすめユーザー価格帯使い勝手
手動式
ハンドルを回すタイプ
小~中規模農家5千円~1万円
手動式
そのまま撒くタイプ(調整ダイヤル付き)
中規模~プロの農家1万円~2万円
手動式
そのまま撒くタイプ(ハンディータイプ)
家庭園芸~ガーデニング
一般ユーザー
数百円~3千円
電動タイプ(乾電池式) ※散粒機のみ中規模~プロの農家1万円台後半~4万円
動力散布機プロの農家、専門業者10万円以上×

散粉機散粒機の場合、プロの農家や専門業者でなければ、手動式で十分だと思います。
特に散粒器は、家庭菜園やガーデニングでの肥料の散布、自宅周りの除草剤散布などに手軽に使える
ハンディタイプのものがおすすめです。

もちろん広い面積に散布しなければならない方や、使用頻度が多い方、なうべく労力負担を軽減したい方などは
容量の大きいタイプや電動タイプを検討されても良いでしょう。

使用頻度や散布面積、予算などを考慮して、あなたの用途に最適な散布機を選ぶようにしましょう。

噴霧器・散粉機・散粒器 おすすめ12選

霧吹きスプレー 400ml

手軽に使える霧吹きタイプです。

先端のキャップを回すことで、ストレート噴射とミスト噴射を切替可能。

プランターや鉢物、ガーデニングの水やり、液体肥料散布に最適です。


蓄圧式肩掛噴霧器 5Lタイプ

蓄圧式噴霧器のスタンダード!

迷ったらコレを買っておけば間違いないです。

除草剤の散布はもちろん、殺虫剤や殺菌剤など薬剤の散布にも使用可能です。

ノズルの先端キャップを回転させて、直噴と噴霧の切り替えができます。

腐食されないプラスチックを使用しており、軽くて使いやすいです。


蓄圧式肩掛噴霧器 8Lタイプ

蓄圧式噴霧器のスタンダード、上の5Lタイプよりも容量の大きい8Lタイプ。

除草剤の散布はもちろん、殺虫剤や殺菌剤など薬剤の散布にも使用可能です。

ノズルの先端キャップを回転させて、直噴と噴霧の切り替えができます。

腐食されないプラスチックを使用しており、軽くて使いやすいです。


手動式背負噴霧器 12L

除草剤~農薬(殺虫剤、殺菌)の散布まで幅広く使用可能です。

大容量なので広範囲への散布作業に対応できます。

ロック機能付きのノズルレバーで連続噴霧可能です。

4種類のノズルが付属しているので用途に合わせて使い分けが可能です。

注ぎ口は広く、ネット状のろ過器が付いているのでゴミ詰まりを防止します。


工進 乾電池式噴霧器 ガーデンマスター GT-3D

家庭園芸用の殺虫・除草作業に使える乾電池噴霧器です。

薬剤が固着しにくいダイヤフラムポンプを採用しています。

ギアによる駆動音がないため、動作音が静かです。

ノズルの先端を締めると霧状で広範囲に散布でき、緩めると直射で遠くへ飛ばすことができます。

ノズル長さも43cm~100cmまでで調節可能です。


工進 背負充電式噴霧器 SLS-10

充電式なので、バッテリーを充電したらスイッチを入れるだけで簡単始動!

背負ったままでもオン/オフの切り替えが可能です。

軽量・コンパクトなので女性や年配の方など、どなたでも扱い易いです。

約70分の充電で3.5時間もの連続使用が可能です。

電動タイプなので静穏性に優れ、また面倒な燃料の給油なども必要ありません。(排気ガスが出ないのでハウス内での作業にも最適です。)


工進 エンジン式動噴 ES-10C

エンジン式でも価格が手頃なモデルです。

カスケードポンプタイプなのでメンテンナスも容易です。

殺虫剤、殺菌剤、除草剤の散布に使用可能です。

肩への負担を軽減する補助バンドとチェストベルトや、タンクの横揺れを防止のためのウエストベルトが付いた背負いやすいベルトを採用しています。

エンジンは始動しやすいスタート名人を採用しており、本体重量も最軽量クラスなので、女性でもラクに使えます。


ハンディースプレッター

タンク容量は、片手で撒くのにちょうど良い2L。

肥糧や種、粒状除草剤、融雪剤などを均一に効率よく散布することができます。

散布口を回転させることで、撒く粒の大きさや吐出量に応じて調整することができます。

粒状除草剤「草無大臣」の散布にもおすすめです。


ASABA(麻場) 散粒機 散田 SN-8

散布量をレバーで調節できます。

方向調節レバーで散布する向きが変わるため、片側だけの散布も可能です

透明キャップで中身が確認できます。


ASABA(麻場) 散粉機 胸掛けダスター A-5

胸に掛けて粒剤の散布を行えます。

散布量はハンドルの回転数で調節可能です。

5種類の散布管と噴頭が付属するため、作業に合わせて組み合わせて使い分けができます。


和コーポレーション 手押し式 マルチ散布機 KT-60PRO

大容量60Lのプロ仕様です。

タイヤとハンドルを取付けすだけのカンタン組み立て。

肥料・種・土壌改良剤・除草剤・他、融雪剤等の散布に大活躍。

押し進むだけで、広範囲に散布できます。

網カバーが付いていますので、シャッターより大きな肥料のかたまりを取り除けます。雨・風除けのカバー(レインカバー)が標準装備されています。


アグロカネショウ 電動散粒器 (電動シャトル2)

電動(乾電池式)なので、ノズルを振らずに散布できます。

約12時間連続使用ができるので、作業性に優れます。

吐出量も4段階で調整できるほか、先端カバーの角度で撒き幅も調整可能。

様々な粒剤に使用できます。

※薬害を防ぐため、噴霧器本体は殺虫、除草、消毒の兼用使用はしないでください。
※同様に、散粉機・散粒機も肥料と薬剤の兼用使用はしないでください。

まとめ

噴霧器、散粉機、散粒機は、液体や粉状・粒状を効率よく均一に散布するために欠かせない道具です。

噴霧器であれば、除草剤~薬剤の散布まで可能で価格も手頃な蓄圧式がおすすめです。

頻繁に使用する人や広範囲に散布する人は、作業効率や労力を考えると電動式を検討されると良いでしょう。

散粉機や散粒機は、家庭菜園やガーデニング、除草剤散布であれば手動式のハンディータイプで十分だと思います。

プロの農家や専門業者であれば、動力タイプがおすすめです。

ぜひこの記事を参考にして用途にあった散布機を選んでみてください。

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この記事を書いた人

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