■播種時灌水
【平置き出芽】
・
灌水総量 2.0~2.3リットル
(消毒灌水含む)
・病害予防のための消毒液灌注を行うと安心です。
【積重ね出芽】
・
灌水総量 1.8~2.0リットル
(消毒灌水含む)
・病害予防のための消毒液灌注を行うと安心です。
・無加温の積重ねの場合は、できるだけ温かい水を使用するとよいでしょう。
■播種
【平置き出芽】【積重ね出芽】
種子消毒した、はと胸状態の種籾を用いてください。
■覆土
・育苗箱の縁すり切りより2~3mm少なめの量、
覆土量1.2~1.6リットルを目安にしてください。
・粒状培土を使用してください。
肥料入りで粒の崩れにくい培土が適します。
・粉状、重粘土、肥料成分が極端に偏った培土は避けてください。
※マット自体が薄くなりましたが、覆土の量は増やす必要はありません。従来と同じ量で結構です。
■設置出芽
【平置き出芽】
・育苗箱がなるべく平らになるように設置します。
・保温用のシートを被覆します。
・
最低夜温はシート内で15度以上を目安としてください。
・
晴天日は急激な昇温に注意してください。
・出芽時の根上がり症状が見られたときは、軽く灌水し、培土を散布して覆土を落ち着かせください。
【積重ね出芽】
・育苗器内に積重ねます。
・最上部には重しの箱を乗せてください。
・温度は28~30度が最適です。(もみ枯細菌病対策)
・出芽には3~4日かかりますが、出芽状況を見て調節してください。
・
土の場合より半日~1日長い時間が必要です。
■出芽~1.5葉期
【平置き出芽】
・ハウス内温度 最低15度/最高 25度
・
寒冷地では夜間、保温に努めてください。
・
乾燥しない程度の少量が最適です。
【積重ね出芽】
・ハウス内温度 最低15度/最高25度
・
寒冷地では夜間、保温に努めてください。
・この時期の灌水は基本的に必要ありません。
・播種時に1.8~2.0リットル灌水できていれば、覆土が乾いていてもマット内部には水分があります。
※マットは水持ちが良いですが、従来品より3mm薄くなった分だけ保水量も少なります。
水切れならないように注意してください。
■1.5葉期以降
【平置き出芽】【積重ね出芽】
・ハウス内温度 最低15度/最高25度
・灌水は土苗より少なめにしてください。1日1回もしくは2日に1回としてください。
・播種後15日目(1.5葉期頃)葉色が淡い場合は追肥を実施してください。(N成分0.5~1g/枚)
■本田移植
・マットは土苗より軽量のため、十分な水分を与えます。
(水分が不足すると滑りやかき取りが悪くなり、欠株が出やすくなる恐れがあります。)
・マットは土苗より軽量のため、苗の補給を早めに行います。
・
浮苗が発生する場合は、値付け深さを調整してください。
(マットの厚さ分(13mm)を田んぼに埋め込むという意味での深植えです。)
・適正なかき取りができる様、田植え機の爪や口金、深さや速度等の調整を必ず行ってください。
(変形、摩耗した爪や口金は早めに交換しましょう。)
・苗滑りが悪い場合には、苗取り台に「敷居スベリ」「ビニールテープ」等を貼ると滑りが良くなります。
◆ハウスでの育苗事例 ◆水田での育苗事例
※※※ プール育苗時の注意点 ※※※
エースマットはプール育苗にもご使用できますが、以下の点にご注意ください。
1.苗床は均平にします。均平でないと水位の差ができ、生育ムラの原因となります。
2.あらかじめ部分的にアゼ波板を立てるか、土手を作るなどして、苗箱が流されないようにしてください。
3.プールへの注水を急激に行うと、苗箱からマットが浮く可能性があるため、ゆっくりと注水してください。
4.プールに水を溜めるのは、緑化期以降にしてください。
5.根腐れの原因となりますので、水温が高くなり過ぎないようにしてください。